8/13(木)~8/15(土)は休診日となります。
よろしくお願いいたします。
月: 2026年7月

「最近、お口が乾くようになった」
「以前より口臭が気になる」
「食べ物が飲み込みにくい」
このような症状はありませんか?
その原因の一つとして、唾液の分泌量が減っている可能性があります。
高田馬場駅近くのいなげ歯科では、むし歯や歯周病を治療するだけでなく、大切な歯を長く残すための予防歯科に力を入れています。
今回は、毎日のお口の健康を支えている「唾液」の大切な働きについてご紹介します。
唾液は、お口を守る天然の防御システム
唾液は、単なる水分ではありません。
健康な成人では一般に1日約1~1.5リットル分泌され、食事や会話を助けながら、歯やお口の粘膜をさまざまなトラブルから守っています。
1.消化を助ける
食べ物をよく噛むと、唾液の分泌が促されます。
唾液には、でんぷんの消化を助ける酵素「アミラーゼ」が含まれています。また、食べ物を湿らせてまとまりやすくすることで、飲み込みやその後の消化を助けています。
2.飲み込みや会話をスムーズにする
唾液には、噛んだ食べ物をまとめて、飲み込みやすくする働きがあります。
唾液が少なくなると、次のような症状が現れることがあります。
- 食べ物が飲み込みにくい
- むせやすい
- 話しにくい
- 食事に時間がかかる
- 口の中がヒリヒリする
特にご高齢の方にとって、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の機能を保つことは、日々の生活の質にも関わります。
3.むし歯から歯を守る
食事をすると、お口の中は酸性に傾き、歯の表面からカルシウムやリンなどの成分が溶け出します。
これを「脱灰」といいます。
唾液には、酸性に傾いたお口の中を中性に近づけるとともに、溶け出した成分を歯に戻して修復を助ける「再石灰化」の働きがあります。
つまり、唾液は歯をむし歯から守り、初期の小さなダメージを修復する役割を担っているのです。
ただし、再石灰化によって修復できるのは、歯に穴が開く前の初期段階に限られます。
進行したむし歯を唾液だけで治すことはできません。
4.食事をおいしく感じさせる
食べ物の味は、その成分が唾液に溶け、舌の味覚細胞に届くことで感じられます。
お口が乾燥すると、
- 味が薄く感じる
- 食事がおいしく感じられない
- 食欲が低下する
といった変化が起こることがあります。
「最近、味が分かりにくくなった」と感じる場合には、唾液の減少が関係しているかもしれません。
5.お口の中を清潔に保つ
唾液には、食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」があります。
さらに、細菌の増殖を抑えたり、お口の粘膜を乾燥や刺激から守ったりする働きもあります。
唾液が少なくなると、次のようなお口のトラブルが起こりやすくなります。
- むし歯
- 口臭
- 口腔乾燥症
- 舌や粘膜の痛み
- 入れ歯による傷や違和感
唾液が減る原因は、加齢だけではありません
唾液の分泌量は、加齢だけでなく、次のような原因でも減少することがあります。
- 水分不足
- 服用している薬の影響
- ストレスや緊張
- 口呼吸
- 全身疾患
- 唾液腺の病気
特に8月は、暑さによって汗をかきやすく、体内の水分が不足しがちです。
お口の乾燥だけでなく、熱中症を予防するためにも、のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。
唾液の分泌を促すためにできること
日常生活では、次のようなことを意識してみてください。
- 一口ずつよく噛んで食べる
- 水やお茶でこまめに水分を補給する
- 噛むことに問題がなければシュガーレスガムを活用する
- 口呼吸になっていないか確認する
- 唾液腺マッサージを行う
- 定期的に歯科医院でお口の状態を確認する
唾液腺のマッサージやガムの使用が適さない場合もあります。
お口の中に痛みや腫れがある方、飲み込みに不安がある方は、自己判断で行わず歯科医師へご相談ください。
高田馬場でお口の乾燥が気になる方へ
「口が乾く」「口臭が気になる」「以前より食べにくくなった」と感じる方は、年齢のせいと決めつけず、一度歯科医院で相談してみませんか。
高田馬場のいなげ歯科では、むし歯や歯周病の治療はもちろん、定期検診や予防歯科を通じて、大切な歯をできるだけ長く残すことを目指しています。
お口の乾燥には、生活習慣や服用している薬、全身の状態が関係していることもあります。
気になる症状をお聞きしながら、お口の状態を確認します。
高田馬場駅周辺で歯医者をお探しの方、お口の乾燥や口臭が気になる方は、いなげ歯科へお気軽にご相談ください。
>>当院へのアクセスはこちら
参考文献
- 日本歯科医師会「テーマパーク8020・むし歯」
- 日本老年歯科医学会『口腔機能低下症に関する基本的な考え方』
- Fejerskov O, Kidd EAM. Dental Caries: The Disease and Its Clinical Management.
夏だからこそ知っておきたい「酸蝕症」のお話
暑い夏になると、スポーツドリンクやビタミン飲料、健康ドリンクを飲む機会が増えてきます。
熱中症対策や体調管理には欠かせない飲み物ですが、「体に良い飲み物だから、歯にも安心」と思っていませんか?
実は、健康飲料やスポーツドリンクに含まれる「酸」によって、歯の表面が少しずつ溶けてしまう「酸蝕症(さんしょくしょう)」という病気があります。
むし歯や歯周病はよく知られていますが、近年では酸蝕症も歯の健康を損なう原因の一つとして注目されています。
高田馬場で予防歯科に力を入れているいなげ歯科でも、「最近歯がしみるようになった」「以前より歯が黄色く見える」といったご相談を受けることがあります。
その原因の一つが酸蝕症であることも少なくありません。
今回は、夏だからこそ知っていただきたい「飲み物と歯の健康」についてわかりやすくご紹介します。
飲み物には「pH(ペーハー)」があります
飲み物には、酸性・アルカリ性を示す「pH(ペーハー)」という数値があります。
一般的に、pH5.5以下になると歯の表面を覆うエナメル質は少しずつ溶け始めると考えられています。
むし歯は、むし歯菌が糖分を分解して作り出す酸が原因で起こります。
一方、酸蝕症は飲み物や食べ物そのものに含まれる酸によって歯が溶けてしまう病気です。
そのため、甘くない飲み物でも酸性が強ければ歯に影響を与えることがあります。
健康飲料でも油断はできません
健康を意識して選ばれることが多い
- スポーツドリンク
- ビタミン飲料
- 栄養ドリンク
- 黒酢飲料
- 野菜ジュース
- 炭酸飲料
これらの飲み物の中には、酸性度が高いものも少なくありません。
もちろん、これらを飲んではいけないということではありません。
問題になるのは、飲み方です。
例えば、
- 少しずつ何時間も飲み続ける
- 毎日何本も飲む
- 就寝前に飲む
- デスクワーク中にダラダラ飲み続ける
このような飲み方は、歯が酸に触れている時間が長くなり、酸蝕症のリスクを高めてしまいます。
歯を守るためにできること
健康飲料を楽しみながら歯を守るためには、少し飲み方を工夫するだけで十分です。
例えば、
- ダラダラ飲みを避ける
- 飲み終わったら水やお茶を飲む
- 飲んだ直後はすぐ歯磨きをせず、30分ほど時間を空ける
- 普段の水分補給は水やお茶を中心にする
- スポーツドリンクは必要な場面で上手に利用する
このような習慣を心掛けることで、歯への負担を大きく減らすことができます。
夏休みはお口の健康を見直すチャンスです
夏は生活リズムが変わり、スポーツドリンクや健康飲料を飲む機会が増える季節です。
お子さまは部活動やスポーツ、高校生・大学生は屋外活動、大人も熱中症対策としてスポーツドリンクを利用することが多くなります。
その一方で、知らないうちに歯が酸にさらされる時間が長くなっていることもあります。
もし、
- 最近歯がしみる
- 前より歯が黄色く見える
- 歯の先が薄くなったような気がする
- 冷たいものが以前よりしみる
と感じるようでしたら、それは酸蝕症の初期サインかもしれません。
酸蝕症は初期であれば進行を抑えられることも多く、早めのチェックが大切です。
高田馬場で歯医者をお探しの方へ
定期検診では、むし歯や歯周病だけでなく、酸蝕症の初期症状についても確認できます。
いなげ歯科では、お一人おひとりのお口の状態や生活習慣を確認しながら、将来もご自身の歯を長く守るための予防歯科をご提案しています。
「スポーツドリンクをよく飲むようになった」
「歯がしみる気がする」
「健康飲料を毎日飲んでいる」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
高田馬場で歯医者をお探しの方、予防歯科に力を入れている歯科医院をお探しの方は、ぜひいなげ歯科へご相談ください。
毎日の飲み物を少し意識することが、10年後、20年後もご自身の歯で食事を楽しむことにつながります。
参考文献・エビデンス
本記事は、酸蝕症および飲料の酸性度に関する現在の知見をもとに作成しています。
参考文献
- 北迫勇一「この飲み物はむし歯になりやすいかな?―健康飲料編―」nico 2007年10月号
- 日本歯科保存学会『う蝕治療ガイドライン』
- 日本口腔衛生学会『酸蝕症に関する基本的考え方』
- Featherstone JDB. Dental Caries: A Dynamic Disease Process.
- Lussi A, Jaeggi T. Dental Erosion: Diagnosis, Prevention and Management.
※本記事は一般的な歯科医療情報をわかりやすくお伝えすることを目的として作成しています。お口の状態は患者さんによって異なります。気になる症状がある場合は、お早めに歯科医院へご相談ください。






