「目がショボショボしてかゆい」と感じたとき、真っ先に花粉症を疑う方は多いでしょう。
しかし、実はその影に「ドライアイ」が隠れているケースも少なくありません。

同じフロアにある「いなげ眼科」の稲毛佐知子院長によると、見分け方のポイントは以下の通りです。

  • 花粉症
     主な症状は「強いかゆみ」。

  • ドライアイ:
    かゆみは症状の一つに過ぎず、「目が疲れる」「かすむ」「乾く」「ゴロゴロする」といった多様な不快感が特徴。

実は、花粉症の時期は「花粉による炎症」と「ドライアイによるバリア機能低下」が合併しやすく、症状がより深刻になりやすいのです。



「お口の乾燥」と「目の乾燥」はつながっている

ここで注目したいのが、「乾燥」というキーワードです。

前回のブログで、花粉症による鼻詰まりが「口呼吸」を招き、お口を乾燥させて歯周病を悪化させるとお伝えしました。
これと同じことが目でも起こっています。

  • 目のバリア
    涙が目の表面を覆い、花粉や細菌から守っている。

  • お口のバリア
     唾液が粘膜を覆い、歯周病菌の増殖を抑えている。

涙が減れば目が傷つきやすくなるのと同様に、唾液が減れば歯ぐきは炎症を起こしやすくなります。
さらに、花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)の副作用で「口が乾く」だけでなく「目が乾く」こともあり、春は全身の「潤いバリア」がピンチに陥りやすい季節なのです。

 

 

医科歯科連携で「春の不調」をまとめて解決

「歯ぐきが浮いた感じがするし、目もかゆくて開けていられない……」 そんなとき、あちこちの病院を回るのは大変ですよね。

当院(いなげ歯科)と同じフロアには、姉が運営する「いなげ眼科」があります。

  • 歯科で
    お口のクリーニングと乾燥対策のアドバイスを受ける。

  • 眼科で
    その症状が花粉症なのかドライアイなのかを診断し、適切な点眼薬を処方してもらう。

このように、同じフロアで「目」と「歯」の両面からアプローチできるのが私たちの強みです。
特にドライアイは、アイメイクやコンタクトの使用、PC作業など、日常の習慣が大きく関わっています。
眼科での適切なケアは、結果として全身のストレスを減らし、お口の健康維持にもプラスに働きます。



季節の変わり目こそ、プロのケアを

春の不調は、目もお口も「早めのコントロール」が肝心です。
「たかが乾燥」「いつもの花粉症」と思わずに、専門家に相談することで、驚くほど快適に過ごせるようになります。

高田馬場駅戸山口(南)出口より徒歩2分。
お口の違和感と一緒に、目の悩みもこのフロアで解消しませんか?

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【参考文献・協力】

  • いなげ眼科 院長 稲毛佐知子 監修記事(マイナビウーマン/MMJ
  • 日本歯周病学会「歯周治療の指針2022

 

春の歯ぐきを守る追加のアドバイス


 

前回のケアに加えて、この時期にぜひ取り入れていただきたい習慣をご紹介します。

 

「鼻うがい」で間接的な口腔ケア

鼻づまりが解消されれば、自然と「口呼吸」から「鼻呼吸」に戻ることができます。
口腔内の乾燥を防ぐことは、高価な歯磨き粉を使うこと以上に歯周病抑制に効果的です。

 

歯ブラシの「毛先」をいつもより柔らかめに

花粉症の時期、歯ぐきは炎症性サイトカインの影響でデリケートになっています。
普段「ふつう」の硬さを使っている方も、この時期だけは「やわらかめ」を選び、マッサージするように優しく磨くことで、組織へのダメージを抑えつつ血流を改善できます。

 

抗炎症成分入りのケア用品を賢く選ぶ

市販の歯磨き粉や洗口液を選ぶ際は、グリチルリチン酸二カリウム(GK2)などの抗炎症成分が含まれているものが、季節性の歯ぐきのムズムズ感を抑える助けになります。

 

予防歯科から見る「春のメンテナンス」の重要性

歯周病は、一度進行して骨を失ってしまうと、元の状態に戻すことは非常に困難です。だからこそ、「炎症が起きやすい時期に、いかにダメージを最小限に抑えるか」が、10年後、20年後の歯の残存数に直結します。

「鼻がつまっていて歯科医院に行くのがつらい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの時期こそ、プロによるバイオフィルム(細菌の膜)の除去が、全身の炎症レベルを下げることにつながります。

 

いなげ歯科の「守る」治療

当院では、患者さんのライフスタイルや季節ごとの体調変化に寄り添った予防管理を提案しています。
「ただの季節のせい」と放置せず、お口の中の「炎症の火種」を一緒に消していきましょう。

高田馬場駅戸山口(南)出口より徒歩2分。 お口のベタつきや歯ぐきの違和感など、どんな些細なことでもご相談ください。

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【参考文献】

  • 日本臨床歯周病学会 歯周病と全身疾患
  • Yamaguchi T, et al. Association between allergic rhinitis and periodontitis. Scientific Reports. 2016.
  • Abbate R, et al. Inflammation and cardiovascular disease. Internal and Emergency Medicine. 2007.

花粉症と歯周病の関係|季節性アレルギーが歯ぐきに与える影響とは

 

春になると、「歯ぐきが腫れている気がする」「出血しやすい」「口の中がベタつく」といったご相談が増えます。実は、花粉症と歯周病はまったく無関係ではありません。

花粉症(アレルギー性鼻炎)はIgE抗体が関与する型アレルギー反応で、ヒスタミンやIL-4IL-5IL-6TNF-αなどの炎症性サイトカインが放出されます。これらは局所だけでなく全身の炎症状態を高めることが知られています。

一方、歯周病は歯周病原細菌に対する宿主の炎症応答によって歯周組織が破壊される慢性炎症性疾患です。IL-1βIL-6TNF-αなどの炎症性サイトカインが組織破壊に関与することが明らかになっています。

つまり、両者は「炎症」という共通のメカニズムを持っており、炎症が強まる季節には歯ぐきの症状が悪化しやすい可能性があります。

さらに重要なのが口呼吸です。花粉症による鼻づまりは口呼吸を引き起こします。口呼吸は口腔乾燥を招き、唾液の抗菌作用・緩衝作用・自浄作用を低下させます。唾液量の低下は歯周病のリスク因子の一つとされています(日本歯周病学会「歯周治療の指針2022」)。

また、抗ヒスタミン薬の副作用として口渇が報告されており(Sreebny & Schwartz, 1997)、これもプラークの停滞や炎症悪化につながる可能性があります。アレルギー性鼻炎と歯周状態との関連を示唆する報告もあります(Gomes-Filho IS et al., 2013)。

「春だけ歯ぐきが腫れる」
「花粉症の時期は口臭が気になる」

こうした症状は、偶然ではないかもしれません。

 

いなげ歯科からのアドバイス

花粉症の時期に歯ぐきを守るために、次のポイントを意識してみてください。

鼻が詰まっている時ほど、丁寧な歯みがきを
口呼吸が増える時期は、プラークが停滞しやすくなります。歯と歯ぐきの境目をやさしく丁寧に磨きましょう。

こまめな水分補給と唾液ケア
水をこまめに飲む、キシリトールガムを活用するなど、唾液分泌を促す工夫を。

刺激の強い洗口液の使いすぎに注意
乾燥が強い時期はアルコール系洗口液が刺激になる場合があります。状態に応じた選択が大切です。

この時期こそプロのクリーニングを
炎症が強まりやすい時期は、歯科医院での歯周チェックとクリーニングが効果的です。

歯周病は静かに進行する病気です。季節性の炎症増悪を放置せず、早めにコントロールすることが将来的な歯の保存につながります。

いなげ歯科では、「できるだけ抜かない・削らない・痛くない」治療を基本としながら、予防管理を重視しています。春の不調を体質だからとあきらめず、お口の状態もぜひチェックしてみてください。

予防歯科

 

高田馬場駅戸山口(南)出口より徒歩2分。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

【参考文献】

  • Gomes-Filho IS, et al. Influence of allergic rhinitis on periodontal conditions. J Periodontol. 2013.
  • Sreebny LM, Schwartz SS. A reference guide to drugs and dry mouth. Gerodontology. 1997.
  • Preshaw PM, et al. Periodontitis and systemic inflammation. J Dent Res. 2009.
  • 日本歯周病学会 編『歯周治療の指針2022